日本人でもMBAとってもいいじゃない!!!
皆さん、ごきげんよう。
丸の内女王です。
お盆も明け、いよいよ夏休みは佳境でしょうか。
さて、今回のブックダイアリーはこれです!
結論を言おう、日本人にMBAはいらない
著:遠藤功
角川新書
価格:800円+税
著者である遠藤功氏は大手外資系コンサルティング会社を経て早稲田大学のビジネススクールの元教授という肩書を持っています。
この方が実際にビジネススクールの講師として登壇した当時の心境や状況、通学する学生の現状、そしてMBAを取得しても日本企業にメリットがどうないのか等をありのまま書いています。
管理主は某ビジネススクールで単科生として通学していた時期がありました。周囲の仲間達は「OOがやりたい」とか「XXXの現状をなんとかしたい」とかそういった志と言うのでしょうか、信条みたいなものがあって、それを叶える為に本科生になる!というやる気に満ち溢れた人が多くいました。
それに水を差すというかなんというか、現実を突きつけてきた本ですね。実はこの本は昨年発売されているもので、自分も存在には気づいていましたが読むのを避けていました・・・。
たしかに日本企業ではMBA取得者を歓迎するという風土は皆無かもしれません。管理主は一時期転職活動していました。その際履歴書でアピールポイント書くと思うんですけど、そのときにも「社会人大学院のことは書かないほうがいいです」とかエージェントの人に言われたっけな・・・。
もっと認められてもいいのに!と思うけど、現実はそうはいかない。実際に都心の大学でも社会人大学院の募集を止めるところも出てきているし、そもそもMBA取得しても実際に見られるのは「この人は何が得意でどんな結果を残したか」とかその辺で見られてしまう。それでも職場で認めてもらえない、結果を残す前に(色々あって)やめてしまった人はどうすればいい!?もっとMBAの価値を日本企業は認めてほしい!
と管理主の叫びはともかく、問題は学生だけでなく、講師の「質」にも影響しています。社会人経験のない講師、やる気の有無等講師の問題点、それに変化を迫られる大学(ここでは早稲田ですが)の現状と改革の経緯を知る事のできる本です。また、海外のビジネススクールと比較してもどこが問題なのかにも触れています。
気になる方はぜひごらんくださいまし。