統計学は難しいけど、一番使える学問?
みなさん、ごきげんよう。
丸の内女王です。
今日の本はこれですわ!
統計学が最強の学問である[ビジネス編]
著:西内啓
価格:1,800円+税
※他にも実践編等シリーズが2冊あります。
筆者はデータ分析支援ツールの開発や販売にも携わる専門家でもあります。
ビックデータが話題となる世の中、3Cとか4Pという「定性的」な分析だけでなく、利用客の平均単価のデータや売上から見る利益率等の数値・データを元に分析する「定量的」な分析が今後も必要と考えます。その中でこの本ではビジネスでどのように統計学を応用していけばいいのかを詳細に書いています。
データを元に課題を分析し最適な提案出来る仕事に挑戦したいと考える管理主は大学時代に統計学を学んだことがありますが、当時は難しいだけで「一体何の役に立つだろう」と考えていました。
しかしこの本のように実践できるようになればきっと成果も期待できそうですね!
このシリーズは他にも実践編等もありますのでぜひ合わせて読んでみると良いですね!
以上です!!!
ビジネス本の良書ってなんでしょう(自分にとって)
皆さんごきげんよう!
丸の内女王です。
今日は一休みして、みなさんも悩んでしまう?あることについて書いてみようと思います。それは・・・
本当に良いビジネス本って何?
というものです。
一言でビジネス本と言っても領域は広く様々ですし、読む人によって基準が違います。それでもビジネス本はそれなりのお値段がします(1,000円以上、文庫本ならもう少し安いでしょうが、それでも最近は1,000円超えする本もあります)。
せっかく買うのなら、納得して買いたいですよね。
そこで、管理主はいつもどういう基準で書籍を買うか明かします。
1.本は店頭または図書館に行き、必ず中身を見る
これは「当たり前だろ」と思うかもしれませんでしょうが、最近はネットで買うという人も多いのでそこはおざなりになっている人もいるかもしれません。しかし、ネットだけでは本の質や内容を細かく見れるわけではありません。本の内容によっては立ち読みで済んでしまう人もいるでしょうがそれもそれでいいでしょう。
この時、目次や中身をパラパラ確認しつつ「あ~これ、いいな」とか「何回でも読みたい」、「面白い」等の感じを持てるかどうかがポイントになります。本の表紙がきれいとか、作者が好きとか取っ掛かりがあればそれでもいいですがなにより大切なのは”読んでて飽きないこと”です。
飽きてしまうと購入しても読まなくなる可能性があり、危険です。また、カッコつけて?かわかりませんが、難しい文章や図が頻繁に登場する場合も注意が必要です。
最新刊は本屋で確認し、発売から月日が経過して図書館にある場合は一度借りてみて、『これは何回でも読みたい』と感じるようになれば買うという手もあります。ただし、図書館を利用する場合は図書館によって充実度に格差がある他、最新刊がなかなか入荷しない、貸出中等で読めない時期が発生するリスクがあります。身近な図書館ではどのジャンルの本が充実しているか(子育て関連とか、介護福祉に強いとか)を見極めておくことが重要になります。
また、本屋でも同様の傾向があります。大手の本屋でも店舗の立地によって変わってきます。
私の好きな本屋は丸の内の丸善です。丸の内というオフィス街という側面からビジネス書が多く置かれています。しかしながら理工系や学術参考書も充実しており、個人的には好きな本屋です。
2.ジャンルは出来る限り幅広く
ビジネス本は大変幅広い!経営、経済のことから会計、法務、マーケティング、組織(人事)、自己啓発、業界研究系・・・と多種多様あります。
管理主はビジネス書ばかり読んでいますが、最近ではそれではいけないと感じており、「孟子」や「韓非子」といった古典、数学に関する本等幅を広げようと日々悩んでいます。しかしながら、癖を変えるのは大変です。結局、読まなくなることもあります。
それでも、日々努力が肝心です。難しいと感じる場合は図説等簡単に説明されている書籍から入るのも手です。
3.経験者が書く本
巻頭や巻末に作者のプロフィールが掲載されている場合、必ずチェックするところがあります。それは「筆者はどんな経験を積んできたのか」というところです。
例えば先日ご紹介したドリームインキュベータの堀氏は元ボストン・コンサルティングという超大手外資系コンサル企業に所属していました。ボストン・コンサルティングといえばコンサルファームを目指す方なら一度は耳にする企業で、入社にもかなりの難関(最終学歴が東大、一橋クラスでもきつい)で有名です。そこで日本法人の代表になったという実績があると「この人の言うことは最もかもしれない」と思うのです。
どんなにいい本でも「作者はどんな人なのか」ということを知れば「経験がないのによくかけるなぁ」とか思うようになります。それらを判断基準にするのも手です。
また、気が向いたら第二弾書こうかなと思います。
では!
コンサルティングを知るための本
みなさん、元気かや~(信州弁)?
丸の内女王です。
最近、遠方への旅行に行けずウズウズしていますわ。
それはさておき、今日の本はこれです。
コンサルティングとは何か
著:堀紘一
PHPビジネス新書
価格:820円+税
著者は元大手外資系コンサルティングファームのBCG(ボストン・コンサルティング)出身で、現在ドリームインキュベータというコンサルティング会社の代表でもあります。
この本では「なぜ日本にコンサルティングファームが誕生したのか」から始まり、コンサルタントに必要なことは何か、コンサルタントは今後どう目指すべきかーを細かく記載している。
著者の現役時代(BCG時代)のエピソードでは日本にコンサルティングという概念が浸透しきれていない頃に依頼したある日本企業(超大手)とどのようにコンサルティングを行ってきたのか、経営陣との関係についても必見です。
コンサルティング業界はさらに活気を帯びる様相ですし、今後はなりたいと思う人も増えてきそうです・・・。
ただ、転職活動中も思っていたことですが営業もアドバイザーもある意味”コンサル”なのかもしれませんね・・・。
それでは!
足し算だけでない、時には引くことも大事
皆さん、ごきげんよう。
丸の内女王です。
さて、今回の本はこれです!
引き算する勇気 会社を強くする逆転発想
著:岩崎邦彦
価格:1,600円+税
これまで日本企業の多くは製品に付加価値や高機能といった「足し算」のビジネスモデルが多く認知されてきたと思います。一方で「引き算」するビジネスモデルも伸びてきています。
この本にも書いていますが、「多い=豊か」と言うのはもう幻想であるとあります。確かにモノの多い家であってもそれが幸せとは限りませんし、かえって必要なものが見つからなくなることから「断捨離」が広まるのかなと管理主は考えます。
個人的に思うのはファッション誌の付録。この10数年でマンガも含めると付録がとにかく豪華になりました。具体例では紙で作るブックエンド(ペン立てもある)、小物入れ、ランチボックス等のものが、布のバック、化粧ポーチ、ペンや消しゴム、はたまたミニ掃除機といったものから景品の幅が広くなり、とても豪華に発展しました。(これは法律で規制が緩和された為です)
一方、付録がいらないと言う声も出てきたのでしょう、最近は同じ雑誌でも価格が安い代わりに付録のない雑誌も出てきています。これも「付録」を引き算したことによる発想でしょう。さらに付録をつけるならと洗剤や柔軟剤、化粧品のサンプルが付くこともあります。これなら「試しに使い→良ければ買う→リピートor他のシリーズ」という流れも起こりうるのです。
この本にも「引き算」を徹底した事で業績が伸び、企業価値の向上が出来た企業が書かれています。そのうちのひとつが「スーパーホテル」です。
管理主も時々利用していますが、毎回利用する店舗が違います。それでも「前回はOO店をご利用いただいていますね。いつもありがとうございます。」とフロントの方の対応も神!と個人的には思っています。
スーパーホテルでは「ぐっすり眠る」、「おいしい朝食」がメインテーマのホテルです。その為他のホテルによくある宴会場やバー等のカット、チェックイン・アウトの手続の簡略化を行っています。
私は就職活動時よりこのホテルの存在を知っていました。とにかく余計なものがなく、利用者としては快適に感じられる工夫を随所に凝らしているのでホテルチェーンのなかでは1番ですね。これも、「引き算」を行ったことによるメリハリのあるビジネスモデルだと本書にも記載しています。
引き算する事でビジネスだけでなく、自分の仕事、やりたいことなども探すヒントになるかもしれません!本書は2015年に発売していますが、大きい本屋にはあるかもしれません。気になる方はぜひ!
日本人でもMBAとってもいいじゃない!!!
皆さん、ごきげんよう。
丸の内女王です。
お盆も明け、いよいよ夏休みは佳境でしょうか。
さて、今回のブックダイアリーはこれです!
結論を言おう、日本人にMBAはいらない
著:遠藤功
角川新書
価格:800円+税
著者である遠藤功氏は大手外資系コンサルティング会社を経て早稲田大学のビジネススクールの元教授という肩書を持っています。
この方が実際にビジネススクールの講師として登壇した当時の心境や状況、通学する学生の現状、そしてMBAを取得しても日本企業にメリットがどうないのか等をありのまま書いています。
管理主は某ビジネススクールで単科生として通学していた時期がありました。周囲の仲間達は「OOがやりたい」とか「XXXの現状をなんとかしたい」とかそういった志と言うのでしょうか、信条みたいなものがあって、それを叶える為に本科生になる!というやる気に満ち溢れた人が多くいました。
それに水を差すというかなんというか、現実を突きつけてきた本ですね。実はこの本は昨年発売されているもので、自分も存在には気づいていましたが読むのを避けていました・・・。
たしかに日本企業ではMBA取得者を歓迎するという風土は皆無かもしれません。管理主は一時期転職活動していました。その際履歴書でアピールポイント書くと思うんですけど、そのときにも「社会人大学院のことは書かないほうがいいです」とかエージェントの人に言われたっけな・・・。
もっと認められてもいいのに!と思うけど、現実はそうはいかない。実際に都心の大学でも社会人大学院の募集を止めるところも出てきているし、そもそもMBA取得しても実際に見られるのは「この人は何が得意でどんな結果を残したか」とかその辺で見られてしまう。それでも職場で認めてもらえない、結果を残す前に(色々あって)やめてしまった人はどうすればいい!?もっとMBAの価値を日本企業は認めてほしい!
と管理主の叫びはともかく、問題は学生だけでなく、講師の「質」にも影響しています。社会人経験のない講師、やる気の有無等講師の問題点、それに変化を迫られる大学(ここでは早稲田ですが)の現状と改革の経緯を知る事のできる本です。また、海外のビジネススクールと比較してもどこが問題なのかにも触れています。
気になる方はぜひごらんくださいまし。
私が電機メーカーを目指すきっかけになった本
皆さん、丸の内女王です。
ごきげんいかがでしょうか。
最近は梅雨に戻ったような不安定な天気で困っちゃいますね。
さて、最初のブックダイアリーです。
まずは・・・
「日立商法対松下商法」です!
日立商法対松下商法
著:三宅満
評言社
※この本は昭和54年(1979年)発行のもので、現在絶版及び入手困難です。
現在も日本の電機メーカーを牽引する日立製作所(日立グループ)と松下電器(現:パナソニック)の2社を対比させ、(当時は)どちらの商法が伸びそうかなどといった内容の本です。
この2社は当時から海外進出やIT等競合メーカー(東芝、ソニー、シャープ、三菱電機等)よりもいち早く利益を上げるための戦略はどうなのかを新聞記者の作者が分析をして書いたものです。
この2社は創業当時から創業の経緯、創業者の精神、母体(財閥やコンツェルン)が異なり、そのことがその後の日本経済の発展とどう絡み、繁栄したかを知るにはもってこいの1冊です。
1980年近くの日本の経済はどちらかと言うとオイルショックからの立ち直りそしてバブル経済へ走り始める頃ですよね。その時代の日本の電機メーカーは大きなグループを形成し、力を蓄えていきました。電気製品のみならず、レコード会社や映画制作会社までグループ内にあったくらいです。その時代の中で日立や松下は当時どのような戦略を掲げ、繁栄したか、そして課題は何かを詳しく解説しています。
管理主はこれを大学入学直後、近所の古本屋で偶然にも発見し即買いしました。
当時から電機メーカーに対する憧れは尋常ではないレベル(文系なのに)で、将来は「日立に行きたい!!!!!」(当時は重電に関心があったため)と周囲にも言っていたほどです。
結局実力が伴っていなかったので不採用になり、結果別の電機メーカーの子会社へ就職しました。(本体は有名大学でも結構難しい)
それでも、この本のお陰でゼミの恩師にもかわいがってもらえたこと、友人から面白いキャラだと認めてもらえた?ので、それなりに良かったのでは?と思っています。
またこの本には今現在日立・松下グループではない企業の名前も掲載されており、新たな発見もできるかもしれません!
気になる木~という方はぜひ読んでみてくださいね。
それでは!